『硬膜外麻酔法』とは、背骨の近くにある「硬膜外腔」という空間に細く柔らかい管を挿入し、そこから鎮痛薬を注入することで、痛みの神経をブロックする方法です。お産の痛みは、子宮が収縮したり、子宮出口や膣が引き伸ばされたりすると、その刺激は神経を介して脊髄に伝わります。その後、脊髄を上がって脳にいたり、「痛み」として感じられます。出産時の痛みを和らげる無痛分娩の一環として用いられるほか、手術中や術後の鎮痛にも広く活用されています。
また、当院では無痛分娩管理機器である「クーデック エイミーPCA」を5台導入しており、麻酔薬の投与タイミングや投与量を適切に管理できるほか、多様な投与モードに対応しているため、患者様一人ひとりの状態に合わせたきめ細やかな鎮痛管理が可能です。安全性にも十分配慮された設計となっており、適切な鎮痛効果を得ながら、分娩中の快適さと安全性の両立を実現します。
